税金のムダ遣い
友人が自転車で軽くぶつかった話。
登場人物
・友人(32歳男)
・オヤジ(50代男)
概要
ある晩、自転車で走行中、向こうから来た自転車にぶつかり、両者とも倒れたとのこと。
幸い両者ともケガはなく、自転車を起こして去ろうとしたようですが、別れてから数秒後、
オヤジ「おいっ、ちょっと待て!」
と相手が叫び、戻ってきて、
オヤジ「前輪から変な音がする!さっきまでしなかったのに!修理代を払ってもらわないといけないから、警察を呼ぼう」
と言い、持っていた携帯電話で110番通報。
その後、交番から1人の若い警察官が自転車に乗って登場。
取り急ぎ状況を軽く事情聴取。
間もなくワゴン型の警察車両がやってきて、中から3名の警察官が登場。
これで警察官4名。
さらに細かく事情聴取&実況見分。
ぶつかる前、ぶつかった時、ぶつかった後のことを、道路に白いチョークで印を付け、写真も撮りながら詳細に記録。
警察官4人がかりで約2時間ほどかけて調書作成。※真冬の極寒の中。
実況見分の結果、過失は両者にあり、五分五分。
警察から「修理にかかった費用の負担等は、大人同士の話し合いにより解決してください」と言われ、氏名、電話番号、住所を交換し、解散。
事故後
友人宛にオヤジから修理代の請求書、領収書のコピーが入った封書が届いたそうです。
思ったこと
過失が両者にあるため、事故によって負った損害=自転車の修理費は相手方が持つべきだと思います。
まぁそれは"言わずもがな"なのですが、思ったところがあったのは警察の対応。
話を聞いていると、どうやらこの事故は、事故と呼ぶのもためらうような小さな事故だったようです。
というのも、両者とも時速10キロ未満で走行中にぶつかり、ホントにコツッという程度だったそうです。
ただ、夜だったので暗かったことと、オヤジの自転車のカゴに重たい荷物が入っていたこともあり、互いの前輪その衝撃が加わり、ゆっくりとはいえ避けようとしたので、そのままバランスを崩して軽く転んでしまった、ということ。
この件に警察官4人が約2時間をかけて書類を作成した、ということがなんだかなー、でした。
もちろん、青島の言葉を借りれば「事件に大きいも小さいもない!」なのですが、とはいえ、このレベルのことに警察官4人が約2時間かけていたら、いくら警察官がいても時間があっても税金があっても足りないことは言うまでもなく。
「通報があったから」「マニュアル通りに」というキーワードがあるにせよ、例えば子ども同士が自転車でぶつかってころぶことぐらいよくあるし、大人でも友人同士でぶつかってころぶことぐらいあるだろうし、でもいちいち通報しないのは両者がそれでいいから。
なぜいいか、というのはそれぞれだろうけど、たいがいが、
・たいしてケガをしていないから
・たいして自転車が傷ついたり壊れたりしていないから
だと思います。
要は、損害がたいしたことないから、です。
これが、「死んだり」「自転車が全壊」した場合はまた異なると思います。
この友人の話が正しければ、この件は「損害がたいしたことない」に該当しますが、それでも「通報」したことによって「ひとつの事故」として「マニュアル通り」に調書が作成された、ということ。
それが仕事なので彼ら=警察官に罪は無いですが、本心はどう思っているのでしょうか。
願わくば、「この程度のことは、君たち大人なんだから、大人同士の話し合いで解決してよ。我々はもっと他に我々が介入しなければ解決が困難な事件、事故に人と時間を割きたいのですよ」と思っていてほしい。
そしてオヤジへ。
こういう税金のムダ遣いを引き起こす行為は自重してほしいものです。
せめてまず大人同士の会話をもって解決を試みてほしい。
他にこの"コツッ"よりも警察官を必要とする事案が多々あります。